出展初心者ガイド

当イベントに限らず、ディーラー(出展側)としてのイベント参加は初めてという方への準備のポイントなどをご紹介します。

※先輩ディーラーさんからアドバイス、知って欲しいことなど情報のご提供をいただけるとありがたいです。

「購入者から返品されるってありうる?」

ハンドメイド品は基本的に返品不可とは不文律ともいえなくもないですがあくまで慣例なので、トラブル防止のためにも貼り紙などで明記しておくとお互いに安心出来て良いかと。

また、例えば以下のような対応をしている方もいらっしゃいます。

・見本と比べてパーツが足りないとか、明らかな制作側のミスなら返品を受付ける。

・服のお直しは往復の送料+小額の手数料を負担してくれるなら可能。

・受け渡し前に、ほつれやキズがないか購入者さんにその場で現物を確認してもらう。

「領収書用紙の用意は必要?」

事業としての出展や、よほどの高額でもなければハンドメイドのイベントで「領収書ください」というのはそう無いかと思われます。用意はありません、とはっきり断っても大丈夫です。

(でももしハンドメイドでの収入が所得税に関わるぐらいにある場合は気にされたほうが良いです。)

お釣り用の小銭の準備について

これまで作品を購入する側しか経験したことがない方は

「小銭揃えるのが面倒だし1000円札、1万円札出してお釣りをもらえばいいや」

と毎度お札で済ませていませんでしたか?

出展側になると逆に、そういった方のためにもお釣りを用意しておかなければなりません。

(お釣りありません、他でくずしてきてくださいとすっぱり断わってしまうのもご自由ですが…)

 

商品価格が1円単位まで決まっている場合はともかくとして、

100円はよく使うことになるので20枚ほどあればよいかと思います。

あと、もし開場から序盤に1万円札でのお支払いが連続すると困るので

1000円札も最低10枚ぐらいはあったほうが安心かと。

(ご作品の単価が低い場合、1万円でのお支払いはお断りという方針でも構いません。)

 

10円単位までお値段を決めている場合ですと、

お釣り用の10円は50枚ぐらいのご用意がないと途中で無くなる可能性があります。

 

いずれにしても、実際にやってみないとお釣りが足りるかどうかはわからないものです。

「備えあれば憂いなし」といったところですが、あまり多いと硬貨はとにかく重くて運ぶのが大変ですのでほどほどに。

小銭の準備方法

銀行での両替は硬貨の場合ですと

1種類につき50枚単位(包装されており、棒金と呼ばれます)でしか取り扱ってもらえません。

(500円だけは1,5,10枚単位になる場合があります)

手間がかかる業務だからなのか

窓口で依頼すると少量の両替でも手数料を取られてしまいますが、

都市銀行、大型店であればATMコーナーや窓口の脇に両替機がありますので

こちらですと窓口より手数料が安く、無料で済む場合が多いです。

銀行によっては(例えばUFJなど)

両替機を使う際にキャッシュカードを入れないと手数料優遇が適用されない場合があります。

 

ゆうちょについては、簡易郵便局だと「うちは銀行じゃない」と

両替を断られることがあります。(実際に断られました!!)

その地域の荷物集配を統括している、大きな郵便局(直営局)でしたら可能です。

 

硬貨1種類で50枚単位は多すぎて困る、といった方は

イベント当日までの日々のお買い物で少しづつ貯めておきましょう。

※ゲーセンなどにある両替機をこの目的で使うのは絶対におやめください。

 営業妨害として被害届を出す、とまで書いている場合があります。

 

お札についてはATMで1万円以上のお金を引き出すときに

「千円両替」ボタンを使うというのもありです。

お釣りのトラブル防止

1万円渡した/受け取っていない、などとお釣りの受け渡しの際にトラブルとなる場合があります。

対策としては、お金を預かるときはトレーを提示して、そこにお金を置いてもらう、というのが効果的です。

お店のレジによくあるあのトレーは100円ショップでも手に入るのでぜひ。

 

100円ショップのものではデザインが事務的で全然可愛くないので、

こだわる場合はお札が置けるサイズで、

硬貨が転がり落ちないような形(フチが高め)であればなんでもいいと思います。

スマホ/タブレットを利用してカード払いを受付する

スマホのイヤホンジャックに、クレジットカードの読み取り機を接続して

お客さんからカードで支払いを受けられるようにするサービスが近年いくつか登場したのですが、

本格的な普及を前にして様々な課題とか法改正への対応により

登場当時よりもむしろ利用のハードルが上がっているようです。

 

例として下記のような問題があります。

 

・なり済ましのカード利用を防ぐため(あるいは証拠保全のため)、

 支払いの際にサイン記入が求められる。

→ 現金払いよりもむしろ手間、時間がかかってしまう。

 

・強力な暗号通信やIC式カードに対応した読み取り機の購入が必須になる。

→ 5,000~20,000円程度。

 

・申込みは会社名義か、個人であれば税務署に届け出た個人事業主に限定。

→ 趣味の範囲では利用できない。

 

もちろん、サービスごとに内容は異なるので

利用に興味がある方は「スマホ カード決済」でお調べください。

( Square, 楽天スマートペイ, Coiney が代表的なものです)

 

昨年(2015年)前回のイベント開催準備の時はこうではなかったので

カード払いできますよ、こんなサービスありますよ、とディーラーさんにご紹介していたのですが、

こんな状況ではあまりお勧めはできなくなってしまいました。